世にゲームレビューのサイトは沢山あるが、その中には自分で批評することを楽しんでいる所の他に、自分の不満を伝える事によって次回作に貢献する・あるいは「クソゲー」を淘汰する、ことを目的としている所もあるだろう。
また、ゲームを買った時についてくるアンケートハガキで、メーカーに意見を直接つたえる人も少数ながらいるだろう。僕もこれらのようなユーザーがメーカーに意見を伝える方法があるのは大事な事だと思う。
しかしながら、メーカー側はその意見をどのように思っているんだろうか?
こないだ、ゲーム業界のとある会社の説明会に参加した。そこで参加者の1人からアンケートハガキについての質問があり、それに対する回答は
「ハガキ全てに目を通している人は社内にいるが、ハガキの内容にこだわりすぎると、ハガキを出していない人の意見を無視する事になる。よって、ハガキは直接読まずに間接的に内容を聞くという形である。」
とのこと。
また、カービィやスマブラの製作者であるHAL研究所の桜井氏は、スマブラの公式HPで「次回作のための不満」について
「正直あまり有り難くない。自分で力が及ばなかったと思っている所を批判されてもただ辛いだけ」
と述べられている。
これらの事から考えるに、ユーザーの意見は確かに開発者には届いている。しかし、それが効果的であるかどうかは疑問符のつくところである。
理由としてはまず、開発者が必ずしも自分の目でハガキを見ているわけではないというのが1つ。そして、その意見の内容そのものが開発者にとって望まれるものではないのが多い(であろう)というのがもう1つ。
この2番目の理由はかなり大きいのではないかと思う。「次回作の為に」・「メーカーの為に」意見を述べるのであれば、それは「ユーザーでなければわからないこと」でないと意味は無い。「開発者が自分でわかっていること」を指摘した所で、それは何のプラスにもならない。
例をあげればFF10の「武器防具の整頓」がある。FF10では武器防具にアビリティをつけるというシステム故か、武器防具の整頓ができなかった。これは当然のことながら大変に不便であり、FF10をプレイした誰もがそう思ったはずだ。
これを「不便だった」と感想を書くのはいいだろう。「FF10ではこうなっている」と紹介するのもいいだろう。だが、メーカーに意見するという場合に「不便でした」と書くのは果たして効果的だろうか?
アイテムは整頓できるのに武器防具だけ整頓できない。これを開発スタッフが見逃しているはずがない。プログラムの都合、とか納期の関係上、とかの理由でできなかったと考えるほうが自然だと思う。だとすれば、これを指摘したところで次回作に活かされる事はない。
確かにメーカーがユーザーの意見を取り入れて作品を作る事は大切だと思う。しかしユーザーの方も、適切な意見を出す必要があるんではないかと思うんである。